- かんとう
- I
かんとう【奸盗・姦盗】悪がしこい盗人。 奸賊。IIかんとう【完投】野球で, 一人の投手が一試合を最後まで投げ切ること。III
「連続二試合~する」
かんとう【官倒】中国で, 党, 政府機関が特権を利用して, 所属の公司(会社)を通じて重要物資や生活用品を非合法に転売する現象。 クアンタオ。IVかんとう【官当】律令制で, 官位・勲位を有する者が罪を犯した時, 実刑にかえてその人の官位・勲位の降格によって罪をあがなうこと。Vかんとう【官稲】律令制下, 地方財政にあてるため田租として諸国に納められた官有の稲。 初め正税(シヨウゼイ)・籾穀・郡稲, のち正税・公廨(クガイ)・雑稲の三種とされた。VIかんとう【官等】官吏の等級。 旧憲法においては高等官・判任官に分かれ, 高等官は親任官・勅任官・奏任官の三種があった。 1946年(昭和21)以後この区別はなくなり, 認証官のほかは一級から三級に分かれ, さらに50年以後は級別も廃止。→ 官吏(2)VIIかんとう【寒冬】平年より寒さの厳しい冬。VIIIかんとう【寒灯】寒そうな冬の灯火。 冬灯(フユトモシ)。 ﹝季﹞冬。IXかんとう【巻頭】〔古く「かんどう」とも〕(1)巻物・書物・雑誌などの, 最初。⇔ 巻末「~を飾る」(2)物事のはじめ。Xかんとう【敢闘】全力をふるっていさましくたたかうこと。XI「~むなしく敗れた」「~精神」「~賞」
かんとう【款冬】〔「かんどう」とも〕(1)フキの異名。(2)ヤマブキ(山蕗)の異名。(3)ツワブキの異名。XIIかんとう【竿灯】八月五日~七日, 秋田市などで行われる眠り流しの行事。 また, その祭りに用いる道具。 親竹に横竹を数本取り付け, 各々に提灯(チヨウチン)をつり下げたものを若者が肩や額などで支えて練り歩く。 ﹝季﹞秋。XIIIかんとう【竿頭】竿(サオ)のさき。XIV「百尺~一歩を進む」
かんとう【缶桃】缶詰用のモモ。XVかんとう【間島】中国, 吉林省の東部, 豆満江北岸の延辺朝鮮族自治州にあたる地域。 李朝後期以降, 多くの朝鮮人が国境を越えて定着。 中心都市は延吉(エンキツ)。XVIかんとう【間道】室町から江戸初期, 中国や南方から渡来した縞・格子・絣(カスリ)などの織物。 茶人に愛好され, 名物裂(ギレ)として多く残る。 間道縞。〔広東・漢島・漢渡・漢唐などとも書く〕XVIIかんとう【関東】〔関の東の意〕(1)「関東地方」の略。⇔ 関西(2)律令制下では鈴鹿(スズカ)・不破(フワ)・愛発(アラチ)の三関以東の地。 平安時代には逢坂(オウサカ)の関以東をさすことが多かった。 中世以降, 箱根の関以東をさし坂東とほぼ同意となり, 江戸開幕後は現在の関東地方にあたる関八州をさすようになった。 関左。⇔ 関西(3)中国で, 函谷関以東の地。 また, 山海関以東の地。(4)関東に所在する政治中枢の称。 (ア)鎌倉幕府。 また, 鎌倉幕府方。 (イ)室町時代, 鎌倉公方, 関東管領(カンレイ)のこと。 (ウ)江戸幕府のこと。XVIIIかんとう【関頭】〔つなぎ目の意〕物事の大きな分かれ目。 大切な時。 瀬戸際。「生死の~に立つ」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.